
先日、
ゴーギャン展をみてきました。
わたくし元々油絵を描いていたこともあり、
学生の時は "おべんきょうの為" ということで、
いろいろな作品展を見に行っていましたが、
最近はもう、みたいものしかみなくなってきて
絵より図柄展とか刺繍作品展とかをみるように変化してきております。
そんな数少ない見たい絵の中のひとつが、
ポール・ゴーギャンの絵なのです。
きっかけは、高校の時、アトリエ(美大芸大専門予備校)で初めて自画像を描いた時、
講師に、なんか色彩がゴーギャンだねぇー・好きなの?
と言われたのですが、
まだゴーギャン知らなくて‥(゜∀゜;)
調べてみると、
ああ!このひとの、目のフィルター、なんてオラに近いんだろう☆☆☆
と
感動した覚えがあるのです。
いやいやこんな歴史的大作家にまだクロッキーも未熟な高校生が、近い!
なんてどんだけ自信過剰な(笑)
と笑わないでくださいねー。
たとえばちょうど、
人の肌をほんとうの肌に近い色、
近い質感、もっとソノ芯のある肉っぽい感じ!と
細部を突き詰めて描くことに目覚めていたころで、
蛍光灯下でみる、人の肌はなんか緑がかってたり、
ただ白っぽい紙が丸まって転がっていても、
そこにはいろいろな色調が写りこんでいて、
例えばはっきりとした皺の陰影を表す時は、
強い赤を置いても、白い紙に赤い絵の具がついたんぢゃなくて
違和感なくここは強い影!と表現できるかを模索してゆくうちに、
ゴーギャンの描く、木々の向こうに抜けている空間とか
人物に入り込んだ、情感ある色味みたいなものを、感じ取りはじめていた時期で、
たぶんそういう表現が最もはっきりと描かれる
印象派の中のゴーギャンが
一番私の中で今、こんな風に描いてみたいっ、と本能的に目指していた作風だったようです。
もちろん描いていない今も、
抜群の色彩や、かっこいい構図がたまらない作品に痺れますが、
大人になって改めて楽しめるのは、ゴーギャンの
製作歴とかゴーギャンの人生。
かなりいろいろな種類の表現や交渉ができる人のようだったけど、
タヒチとフランスを行き来するようになってからは
なかなか絵が売れなくて、
版画と紀行文でタヒチの魅力を伝えるかわら版を作ったりしてるし
風刺画やコラムのようなものを生活のために描いたりと
なかなか画家としては報われない生活をしています。
確かに浮世絵から影響を受けた構図は、
当時からすると、世界でも稀にみる大胆さとか
キレとか粋にみちあふれてるけど
そんなノリでタヒチ土着の神々や現地人を描いたってのは
りんごと葡萄やドレスの婦人や緑あふれる公園や田園風景を
安定した構図で穏やかな部屋に飾りたい人達は欲しくないよねぇ‥。
投資としてならイケるだろ? と
元、株の仲買人だったからこそゴーギャンが狙って描いたとも思えないのですが、
濃密な空気感とか肌と肌が近い感じ、
女達はこわいほど生を溢れさせているし、その割に医療が普及してなくて、あっけなく人は死ぬし
夜は真っ暗で、外には何がうごめいてるみたいだし
13歳の少女と同棲、出産させちゃうし、
こんな場所すごくね?
フランスの植民地だから同じ国だし、遠いけどフランスの一部で
本当にこんな場所があるんだずぇぇぇーーー
と爆走したくなるような気持ち、パリの街に生活する人々にはなかなか伝わらなかったんだろうな‥。
‥‥‥ねぇ
ゴーギャンさん、 ブログやったら?
現地レポとともに、いい構図で切り取ってさ
ゴーギャンさんて、映像作品もイケるんぢゃないかって思うんだよね〜。
エスプリの利いたブログなんかもさー
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
♪梅毒男のタヒチ日記☆現地妻は13歳♪
今日、丘の上でモルヒネ吸ったけど死ねませんでした!(>_<)
最後にマジ辛いけど遺書だと思って
気持ち描いてるんで、完成したら見てほしい!!
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
いやいや勝手にアホな文でブログ創作してすみません、m(_ _)mゴーギャンさま
‥あまりに骨の折れる版画でのタヒチ紹介を見ているうちに、
現代に生きて活動していたら、
ブログに各種メディアに映像作品と多岐にわたる作品をうみだす
センセーショナルで生き生きとしたアーティストとして大人気じゃないかと思った次第でありますです。
表現者は表現したい何かをなんとかして伝える為に
あれこれ模索して
変な方へ逝ってしまうことがありますが、
ポールゴーギャンはその模索の手数があまりに多いことに感心しきり。
子供の頃から芸術畑の絵しか描けないタイプとは一味違う、
数々の社会経験を経てから遅咲きの画家としてデビューした、多彩な魅力を想像して
ほれぼれと大作を見つめていた菊でありました。
そうそう占いをしていて、星の角度は円形で図説されていて、
1度から360度まであるのですが、それくらいの角度の細かさで
やっと丸い曲線が表現できるんですよ。
人も例えば赤一色、みずがめ座とかひとつだけの見方だけではなくて、
360分のイチという一面がたくさん組合わさっているような、
今みえるこの心や表情は数々の曲線でできあがっているんだなと
ゴーギャンの神経質っぽい緑や赤茶のグラデーションに
星の配列を想像したりしました。
人ってとても不思議で面白いです♪♪♪

上の絵はポール・ゴーギャン
「われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか」
冒頭の写真は
「肌寒いとわらわらあつまって来て
膝にのしのし来てモフモフ寄り合い温めあうわれわれ犬と猫と人」